YMLib - VC - 多言語化

多言語化

2014/11/18

多言語化したアプリを作ります。

◆環境

OS	Windows 7 Professional Service Pack 1 64bit
VC	Microsoft Visual C++ 2005 77972-235-2482122-41082

メインのプロジェクトを作成します。

[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を選択します。

「プロジェクトの種類」欄で[Visual C++]-[MFC]を選択し、[MFC アプリケーション]を選択します。「プロジェクト名」は「MultiLangTest」にします。

ウィザードを「次へ」で進め「ダイアログベース」を選択して「完了」を押します。

続いて、日本語の情報を持つプロジェクトを作成します。

[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を選択します。

「プロジェクトの種類」欄で[Visual C++]-[MFC]を選択し、[MFC DLL]を選択します。「プロジェクト名」は「Lang_JPN」にしてソリューションに追加を選択します。

ウィザードを「次へ」で進め「MFC をスタティックにリンクした通常の DLL」を選択して「完了」を押します。

続いて、英語の情報を持つプロジェクトを作成します。

[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を選択します。

「プロジェクトの種類」欄で[Visual C++]-[MFC]を選択し、[MFC DLL]を選択します。「プロジェクト名」は「Lang_USA」にしてソリューションに追加を選択します。

ウィザードを「次へ」で進め「MFC をスタティックにリンクした通常の DLL」を選択して「完了」を押します。

作成した Lang_JPN と Lang_USA のリソースに String Table を追加します。

String Table に以下の値を追加します。

ID	値	キャプション
IDS_APP_TITLE	1000	Title
IDS_APP_DETAIL	1001	Detail

Lang_JPNとLang_USAのプロジェクトの String Table に以下の値を追加します。

プロジェクト	ID	値	キャプション
Lang_JPN	IDS_APP_TITLE	1000	表題
Lang_JPN	IDS_APP_DETAIL	1001	詳細の説明です。
Lang_USA	IDS_APP_TITLE	1000	Title
Lang_USA	IDS_APP_DETAIL	1001	Detail messages.

フォームは以下のようにしました。

JapaneseとEnglishのボタンを押すと、中央のラベルをそれぞれの言語で更新するようにします。

MultiLangTestDlg.cpp (抜粋)

155:
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197:
198:
199:
200:
201:
202:
203:
204:
205:
206:

void CMultiLangTestDlg::OnBnClickedJpn()
{
    // TODO: ここにコントロール通知ハンドラコードを追加します。
    SetWords( L"Lang_JPN.dll" );
}

void CMultiLangTestDlg::OnBnClickedEng()
{
    // TODO: ここにコントロール通知ハンドラコードを追加します。
    SetWords( L"Lang_USA.dll" );
}

// LPCWSTR dll  DLLファイルのパス
void CMultiLangTestDlg::SetWords( LPCWSTR dll )
{
    // DLLを読み込み
    HMODULE hDLL = LoadLibrary( dll );
    if( ! hDLL )
    {
        m_stMsg.SetWindowTextW( L"LoadLibrary failed." );
        return;
    }

    SetCStatic( hDLL, IDS_APP_TITLE,  &m_stMsg );
    SetCStatic( hDLL, IDS_APP_DETAIL, &m_stMsg2 );
}

// HMODULE  hDLL  DLLモジュール
// LONG     id    ID
// CStatic* st    CStatic
void CMultiLangTestDlg::SetCStatic( HMODULE  hDLL
                                  , LONG     id
                                  , CStatic* st
                                  )
{
    // 文字列を取得
    #define BUF_LEN 100
    TCHAR szBuf[BUF_LEN];
    int ret = LoadString( hDLL
                        , id
                        , szBuf
                        , BUF_LEN
                        );
    if ( ret == 0 )
    {
        m_stMsg.SetWindowTextW( L"LoadString failed." );
        return;
    }

    // 取得した文字列を設定
    st->SetWindowTextW( szBuf );
}

実行してみます。起動直後はデフォルトのキャプションが表示されています。

Japaneseボタンを押します。

日本語が表示されました。

続いてEnglishボタンを押します。

英語語が表示されました。

押すボタンで読み込むDLLを切り替えて表示する内容を変えています。

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