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共有フォルダの内容が見えない
2015/08/11

サーバーで共有フォルダを作成しました。 その共有フォルダへクライアントからアクセスするとき、ドメイン名を使うとフォルダの内容が見れず、 IPを直接指定してアクセスするとフォルダの内容が見れるという現象が発生しました。

◆環境(Server)
OS Windows Server 2012 R2 Standard (64bit)
コンピューター名 BR00SV01
ドメイン BR00.ymw-main.jp

◆環境(Client)
OS Windows 7 Professional Service Pack 1
ワークグループ WORKGROUP

サーバーの共有フォルダへのアクセスパスとユーザーは以下の通りです。

ドメイン指定IP指定
パス\\BR00.ymw-main.jp\\192.168.0.5
ユーザーBR00.ymw-main.jp\AdminAdmin

動作の詳細は以下になります。

  1. エクスプローラーを開く。
  2. パスに \\BR00.ymw-main.jp と入力し Enter。
  3. ユーザーIDとパスワードの入力要求がある。
  4. ユーザーIDに「T001.ymw-main.jp\Admin」と入力しパスワードを入力しOKを押下。
  5. フォルダの一覧が表示される。
  6. フォルダを開くを「このフォルダーは空です」と表示される。

関係ありそうなキーワードと感想

(1)ドメイン環境で提供されている共有資源にアクセスするには、ドメインにログオンする必要がある。

「BR00.ymw-main.jp\Admin」とドメイン名を付けたユーザー名でログオンしているので、ドメインにはログオンできていると思います。

(2)NTドメインまたはActive Directoryドメインに参加しているコンピューターが公開している共有資源に対して ドメインにログオンしていないユーザーが接続しようとするとユーザーとパスワードの入力を要求される。

クライアントが接続時にユーザーとパスワードの入力を要求されているので、この通りの動作だと思います。

(3)共有資源のアクセス許可が、ドメイン認証を受けたユーザーに対してのみ設定されている。

(4)ユーザー名の入力を「ドメイン名\ユーザー名」とすると指定したドメインのユーザーでログオンできる。

ユーザー名の入力を「BR00.ymw-main.jp\Admin」と入力してログオンできたので、この通りの動作だと思います。

(5)ドメイン名を指定しないでユーザー名のみを指定した場合、使用する資源情報は接続先コンピューターのローカル・アカウントと判断される。

ドメイン名を指定しているのでドメインにログオンできていると思います。

解決

BR00SV001.ymw-main.jp でアクセスすると内容が見れると連絡がありました。確認すると、フォルダの中身を見ることができました。 原因を問い合わせたところ DNSサーバーにBR00SV001.ymw-main.jpを192.168.0.5に変換するという設定を追加したとのこと。

考察

解決後の現在は、DNSサーバーに以下の２つの設定があると考えられます。

BR00.ymw-main.jp\\192.168.0.5
BR00SV01.ymw-main.jp\\192.168.0.5

ところが、BR00.ymw-main.jp はアクセスするとネットワークエラーで「アクセスできません」と出るので、恐らくこの設定は削除されたのだと思います。

IPを直接指定するとファイルが見れる事から、元々あった BR00.ymw-main.jp でもIPアドレス変換は正常に行われ、サーバーとの通信はできていたと考えられます。 実際にフォルダ一覧が表示されることからも、ここまでの動作には問題がないように思います。
その後、フォルダの内容を表示するときに何らかの権限が足りず中身が見れなくなってしまいっていると考えられます。

DNS名の先頭をサーバーのコンピューター名に変更した、という点に何か解決のキモがある気がしますが・・・

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